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2012年03月23日

ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

2007年2月16日(金) 08:00 ▼コメント:13件


BAR noise(バー ノイズ)

 帯広市西2条南10丁目20 春陽堂書店2階
 ℡ 0155-27-5620
 定休日:日曜祝日 営業: 19:30~03:00

 参考記事
葡萄色のモルチスト吟仕込:シグナトリーヴィンテージ アイラ 5年 カスクストレングス

 メイン画像のフューチャーは、ラガヴーリンのティスティング・グラス。これは珍品。シンボルマークを綺麗に撮るのに苦労したのよ。こんなので味わえてしまうんですからねぇ、ノイズでは。とっても、マニア~~~


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒



 この間、海の王者・近江正隆氏 とオハナシする機会がございましてね。雑談で彼が「今、和食に合うウィスキーにハマってまして」と。「やまけんさん とも話があって盛り上がっちゃって。和食にはラガヴーリンの水割りだよね、って」。

 こりゃあ、一も二もなく試してみなきゃならないでしょう、ということで思い浮かぶのは当然ノイズでございましてね。多分あるンぢゃないか、と思いながら訪れました。

 ワタシ、ラガヴーリンについての知識は全然ございませんでね。近江氏から仕入れた知識は、①ラガヴーリン16年はネットで7千円弱で手に入る、②海辺の醸造所なので海藻の匂いがあって、味の濃い海産物(ホヤの塩辛とか)に特にあう、だけ。

 カウンターに腰掛けるなり、「ラガヴーリンの16年ってあります?」とワタシ。マスターは「あるよ」とまるでキムタクのドラマ「HERO」のバーテンダー のように答えました。ワタシ、あの田中要次のキャラ好きでしたね。

ワタシ:「和食にラガヴーリンの水割りがあうっていうんだよね」
マスター:「和食に?! 和食に合わせるのなら、日本酒に勝るものはないでしょう」
ナカジマ:「試してみなきゃ、ワカラないんじゃないですか」
ワタシ:「そうだよ。やってみたいんだよ」


 強情な客と客の言うことを素直に聞かないマスターとマスターに逆らう従業員って、いう濃イイキャラの組合せ。

「あのね、なにかしょっぱい海のものナイかねぇ」と言うと中嶋バーテンダーが「ぢゃ、たらこ焼きますね」と厨房へ。マスターは「こんなのウチに置いてあるって、萬造さん考えもしなかったでしょう」と言いながら次から次へと出るわ、でるわ。


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

ラガヴーリン16年


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

ラガブーリンスペシャルリリース12年


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

AS WE GET IT 12年


 AS WE GET IT がラガヴーリンであることは公表されていない周知の事実なんですって。深い世界を見せられてしまいました。まさに「ラガヴーリンをめぐる冒険」状態でございましてね。マスター自身がラガヴーリンに凝った時期があったようなんですね。出来不出来の波があるようで、一時期ほど入れ込んではいない、とも。

 それぞれを楽しみます。確かにかなりクセ~のある味わい。でもワタシにとっては、このくらい強烈なほうがワカリ易くて馴染める。16年、スペシャルリリースと比べ、AS WE GET ITはさすがカスク・ストレングス。深さが違います。普段は富士山麓50度を舐めて過ごして(Kaoさまコメントがまたwww)ますから、たまにイイのを呑むと嬉しいんですよねぇ。

ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒




 さて本日のメイン企画。和食にラガブーリンは合うか、のためにカクテル作るより料理するのが好きな中嶋さんが手早く用意してくださったのがコチラ。


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

焼たらこと味噌ダイコン


 味噌ダイコンは生なんですが、風呂吹きダイコンがイメージされるんですよ。味噌にこっそり柑橘系の風味が漂うからなんですね。それを指摘すると、「えっへっへ」とゆず粉末を種明かししてくださいました。

 正直、ラガヴーリンの個性の強さに太刀打ちできる和の食材はホヤ塩辛ですとか、カラスミですとか、そのクラスでしょうね。和食で楽しむなら、相当程度薄く水割りにする必要があるようです。

 ワタシ、水割りでもハーフにしかしないからねぇ。

 さて、冒険の最後はこの飲み比べ。とりあえず並べてみましょう。ラガヴーリン16年、ヴィンテージ・アイラ・モルト5年(これも未公表ラガヴーリン)、AS WE GET IT 12年 がどの順番で並んでいるか。


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

色全然違いますけど、同一醸造所生まれの兄弟製品



 この三者で比較しますとね、16年は味が感じられなくなる。それくらい、アイラとゲッディットの印象が勝るんです。アイラは香りが全然異なりますが、味わいはラガヴーリンっぽい。この違いが興味深いですね。

 アイラは5年と若いせいか、一本調子の味わい。それでも16年より、いいんですよ。この中の比較でのキングはやはり、ゲッディットでしょう。この結果はしょーがない。複数の樽をバッティングさせたカスク・ストレングスの魅力は圧倒的です。

 それにしても、濃密な時を過ごさせていただきました。全然ソンナつもりなかったのに。これで、バーノイズが本物を愛する人にとって得がたい存在であることの一端を御紹介できたのではないのかなぁ、と。

 今度は何で冒険させてもらいましょうか。


ラガ・ヴーリンをめぐる冒険/BAR noiseで萬造眼を白黒

ワカリましたぁ?


 それでは、解答いたしましょう。左から、ゲディット、16年、アイラでございますよ。特にアイラは、「お前はスコッチなのか?!」というような薄い色でワタシ驚きました。ホント、この世界は広いですわ。




コメント(13件)

02-16 09:23
月水
「あるよ」は私も大好きなキャラでした
バーノイズは「あるよ」な店なのですか?気になります
>強情な客と客の言うことを素直に聞かないマスターとマスターに逆らう従業員
これツボ入りましたwww

02-16 09:26
市川 秀一
>月水せんせえ
 今回の記事、非常にワタシ気に入っております。どなたがお読み頂いても楽しめるようになっておりますほどに。
 一番ツッコンで欲しいトコ、当ててくださいました。さすが、でございますね。感性が近いようでヂイは嬉しゅうございます。

02-16 09:28
市川 秀一
>おきがるさま
 早速のブックマーク登録ありがとうございます。来週が楽しみでございますね。おほほほほ。

02-16 20:07
おきがる
市川さん、こんばんわ♪

生意気ですが、今日のブログ・・イイですねぇ~
この、マニア的な感じ好きです゜+.゜( ̄  ̄人)゜+.゜

そして
『強情な客と客の言うことを素直に聞かない
マスターとマスターに逆らう従業員』
       ↑
この光景が、目に浮かんで( ̄w ̄) ぷっ・・と。

おきがるはブログでも、分かる通り
本当に、おきがるなので・・・

来週が楽しみの様な怖い様な(笑)

02-16 20:28
市川 秀一
>おきがるさま
 自己判断でも今回の記事はクオリティが高い。専門知識はありませんけど、この世界に足を踏み入れた素人の感動っていうのかな、それが上手く表現されている。

 お酒に興味のない方でも楽しめるような、ノイズに行ったことの無い方でも楽しい記事。もちろん、お酒に詳しかったり、お店のことご存知であれば、なお一層楽しめるハズ。

 そういった意味では、ノイズを知らない月水さまとご存知のおきがるさまのコメントは好対照になって然るべきですけど、オモシロがったのは同じとこ。

 正にワタシが意図した通りでしてね。嬉しゅうございますよ。この記事、残念ながらアクセス伸びてませんけど、ワタシにとって今週のピカイチですよ。

 ワタシ、賢夫人以外の女性には総じて評判ヨロシイので、安心してくださいませね。

02-23 18:13
千絵蔵[URL] @unknown
堕天使降臨。

CASKさんを刺激するようで怖いんですけど、以前京都で懐石を頂いたときに食前酒として、ワイン(かな?洋酒だったのは間違いないはず、確認したから)が出てきたことがありました。
和食なのに?!って思いましたけど、その発想の転換にはちょっと心打たれました。

とはいえ、日本酒といえばきつすぎて飲めませんと思っていましたど、その同じ頃に金沢でマンザイラクを飲んで、またその飲みやすさと味にほれました。

ラガブーリンもスコッチもなんだか知りませんが、酒の世界は和も洋もずいぶん奥が深いですね。



・・・そういう話をしながら飲んでみたいものであります。←遠い夢

02-24 10:40
端野 萬造
>千絵蔵さま
 堕天使とは、大仰な。

 だけどさぁ、ツイこの間まで、イヤ今でも、料理に関係なく日本人はビールをオーダーするぢゃないですかぁ。寿司だろうが、天ぷらだろうが、懐石だろうが。

 なんだから、ワインで中華食べても、日本酒でフレンチ楽しんでも驚くことはございませんねぇ。

 着崩し、と同じでございましょう。

02-24 13:15
千絵蔵[URL] @unknown
堕天使、お気に召さぬなら魔女?

実はその話、15年くらい前の話です。

「とりあえずビール」ってのは苦手でした。ノンアルコールビールから練習してようやく最近飲めるようになったぐらいでしょうか。
だって苦いんだもん。←子供か。

「料理に合いそうだ」と思う、その相手のセンスも楽しみたいと思うので、いろんなチャレンジはあっていいんじゃないかと思います。メインをどちらに持ってくるか、という己の力量も問われるでしょうけど。

「着崩し」もきっちりした基礎があってこその「崩し」で、いきなり崩すのはただだらしないだけ、という話もありますね。
自覚しているか、していないかの差だけなのでしょうけど。

・・・なんかここだけだと厳しいですね。


孤高を楽しむには、まだ修行がたりませぬ故、同伴希望者求ム、です。
・・・まい○ょんさんあたりが付き合ってくださるかしら。

02-24 17:22
端野 萬造
>千絵蔵さま
 奥さまは魔女?

 ふ~む。ワタシは誰かと食事を楽しむのは嫌い、とは申しませんが気が散るんですよ、どうしても。味わい、斟酌するというのはワタシにとって結構大変な作業。

 人とコミュニケーションを図るというのも、気ぃ遣いますしね。一対一なら、なおのこと。もう、味わうどころではなくなってしまう。

 来週は札幌記事二つアゲますけれど、一人で訪れたのでカケるところは多いかと。それに大抵店の人と会話しながらいただきますので、孤高ということにもなりません。

 大切なのは、お店選び、とも言えるかもです。

02-25 11:17
千絵蔵[URL] @unknown
堕天使復活。


そのお店の相手だって忙しかったらどーすんのよ(爆)。それでも相手しろと無言で詰め寄るのか、いい塩梅でそこを去るのか。

お店の方だって、それがあくまでもサービスの一つとして会話する(全てそうだとは言わないけれど)のだから、お店側の好意に甘えているかもしれない、ということも認識しておかなきゃいけませんよ。

<人とコミュニケーションを図るというのも、気ぃ遣いますしね。一対一なら、なおのこと。もう、味わうどころではなくなってしまう。
最初に目的がはっきりしないからそういういことになるんだわさ。

食事をたのしむのか、人とのコミュ二ケーションを図るために食事をその手段とするのか。
一対一でどこまでぎりぎりの勝負ができるものか。

何度もいうけど、解ってやるのと解らないでやるのは大違い。

02-27 05:44
端野 萬造
>千絵蔵さま
 そぉなのかぁ。実はワタシ、お店に嫌がられる口ウルサイだけのヂヂィなのかもしれませんねぇ。残念だなぁ、お店にとって有益なハナシをしてる自負はあるんだけれど。

 オマエが勝手にオモイこんでいるだけだ、なのですね、きっと。反省、反省。

 ワカった振りして、実はなぁんにもワカっちゃいないのがワタシですからぁ。それをもっと自覚しなければなりませんね。

02-27 11:56
千絵蔵[URL] @unknown
お店側に有益、かどうかは結果を見れば一目瞭然ではありましょう。
ただ消費者ってのは結構流動的ですから、これだという結果を見るにはあなたがそのお店と長い付き合いをつなげられる気持ちがないと難しいのではないかと。

こっちは人口が多いせいでしょうか、圧倒的な人の流入に耐えられず、かえって質を低下させてしまうこともあるようです。
帯広は違うといわれそうだけど、ブログで発信された情報が世界中から閲覧できる事を考えれば可能性はないわけではないでしょうし。

紹介する料理を愛情をもって紹介されていらっしゃるように、時にはお店側のお考えも伺ってみるとよろしいのではないのでしょうか。記事にする以上、相手に了解をとっているとは思いますが。

・・・人とコミュ二ケーションとるの、気を遣うアナタにそれがバランスよくできるかどうか。


楽しみでございます。( ̄ー ̄)

03-01 06:35
端野 萬造
>千絵蔵さま
 料理に関して知識も無い、そんなワタシがグルメ記事をアゲる理由は、その店の経営者を尊敬しているからでしょうね。お会いして、お話して食べる前から美味い、と判定できたケースも実に多い。

 開店の頃から通っている、ですとか、年に何回も通うとか、数年に一度でもお互い違和感なく会話できる店。そんな関係のお店だからこそ、応援したい、ご紹介したいと思うのですよ。

 ご心配いただいておりますが、とりあえず、どのお店からも喜んでいただけてはいるようです。それを支えに書いておりますよ。

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Posted by きむらまどか at 05:59│Comments(0)帯広近郊/BAR
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