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2012年02月29日

萬造の原点/『経営相談端野萬造』

2007年1月20日(土) 08:00 ▼コメント:16件

 ああねぇ。こんな形で掲載することになるとは全然考えてませんでしたよ、正直申し上げて。

 本来は『端野萬造奔る』の十勝毎日新聞の掲載前にアップする予定でございましたんでね。ところが『奔る』が落選してしまいましたからぁ。

 明日(1/21)は予告通り、『端野萬造奔る』をアップします。落選作ですからねぇ、「乞うご期待」とはカケんなぁ。

 今まで寄せられた、『経営相談端野萬造』に関する書評をいくつかご紹介しますね。

月水(ツキミ)さま

私の涙腺ゆるむポイントにヒットしました
後半は読みながら懸命に涙をこらえました(一人ぢゃなかったので)
耳が熱く真っ赤になってるのがわかって、文字が涙でゆがんでました
人間の情とか弱いんです こーゆー話
きっぱり約束を守る話とか。
今まで何度となくデキナイ・ハタサレナイ約束に期待して破られてきたからでしょうかね


みっき-さま

なんだぁろう・・・めちゃめちゃ読みやすかった(笑)
一気に読んでみました♪

 手紙の内容が、好きです人柄が出てて(涙)
ちょび泣きです・・・(感動)
「経営相談端野萬造」はシリーズ化するのですか?
そしてドラマ化♪映画化♪・・・・飛び過ぎた・・・(ゲラ)

床屋さんの“ぶっきらぼう”で“気の優しい”知り合いが多いので いるいるこんな人って共感してしまいました(笑)

萬造の黒電話のこだわりも好きです♪


二郎onTERANOさま

この指示書、いいですね。
こんなのかけたらいいなあ。


いくぽんさま

スルッと読めました。さすがですねぇ、
「ん?」と思うところがひとつもない。

淡々と仕事を・・・する主人公のはずが仕事は
思うように入らない、でももったいぶる、なんてところが
人間臭いというか。

手紙の内容がいいですね。余計なことが書かれていない、
そして簡潔。
もらい泣きしている主人公、向かい合ってやはり泣いてる
未亡人。
小道具の使い方に唸りました。男性の観点でしょうか。


kaduriyeさま

ふだん恥ずかしながら新聞をさらーっとしか読まないのですが…昨日は手が止まりました。
読んだよ~。心の隙間は埋めていただきましたよ。
読み終わって「しまった!ウルっときちまった(´Д`|||) 」みたいな。

((´∀`*)) フフフ


caskさま

帯広の風景が浮かび上がりました、西2条の帯広川に近い・・・  私は良く歩くので風景を勝手に重ねてしまいました。エンディングでは涙は出ませんでしたが、感動しましたよ。そうくるとは・・・

「経営相談端野萬造」はシリーズなのでしょうか、是非また読みたいと思いました。

 みなさまの温かいオコトバ、ココロに染み入ってございますよ。


      『経営相談端野萬造』

 調髪台に腰かけるなり、萬造は容赦ない罵声を浴びせられた。
「なんだよぅ、酒臭じゃないかよぅ。どうせ、また、逃げられた女房のこと、ぐちぐち考えながら、呑んだんだろ」
「そうです」予想通りの展開に萬造は苦笑しながら、素直に答えた。

 和泉の親仁は口が悪い。床屋は、サービス業に入るだろう。サービス業はすべからく、接客業であるべし、が繁盛店の基本中の基本だ。店を赤字にしたければ、和泉の親仁の応対を、そのままマニュアルに採用すればよろしい。

 だのに親仁は創業九十八年、帯広の老舗・和泉調髪所の三代目。潰す、潰す、とそしられつつ経営を引き継いで、もう二八年になる。千客万来とはいかないが、客が絶えることはない。常連客はいぶかしがりながらも、通う。萬造も、その一人だ。

 開け放ったドアから、九丁目線を走る車のエンジン音と盛夏の風が舞い込んでくる。アスファルトに熱せられる前の空気は、未だ爽やかだ。萬造は、用事が無い限り、朝一番で訪れることにしている。予約を取らない和泉調髪所においては、ここが一番確実な時間帯といえる。

 時折、昼過ぎに訪れると、親仁は西村京太郎「スーパーとかち殺人事件」あたりを眺めている。調髪台で足を組んでいる姿勢をなかなか崩さない。いかにも来客が迷惑だと言わんばかりの態度であるが、それは照れ隠しなのだと、萬造は理解している。

 待合用のビニイル製ソファには、常連の老人が一人座っている。先代以来の客だろう。先代が亡くなって十年になる。その寸前まで、店で鋏を鳴らしていた。

 萬造の三分後に店に入って来たその客に、親仁は「あい、すみませんね、もう少しでかあちゃん出てくるんで」と声を掛けている。老人はもごもごとした声色で何か言っていたが、「いやあ、なに、どうも」くらいのことだろう。和泉調髪所は、夫婦二人で切り盛りされていた。

「端野くんよぉ、客の入りはどうだい」剃刀を頬に当てながら、親仁はたずねる。肌が弱い萬造をおもんばかって、刃を柔らかく使う。顎で髭がちりちりと音をたてる。

「相変わらずですねえ、一日一人かなぁ」
 萬造は経営相談所の所長をしている。所長といっても、部下はいない。まさに個人営業だった。親から引き継いだ、赤煉瓦の旧い建物を自宅兼事務所としている。離婚した時に、買ったばかりの帯広駅南のマンションを売り払って移り住んだ。西二条通りに面し、帯広川にほど近い。家賃はかからないが、築後八十年近い建物で維持修繕費が馬鹿にならぬ。

「今度、ちょっとばかし、相談にいこうかな」
「ああ、いいですね。後払いでいいですよ。それとも、床屋代でちゃらにしますか」
「カネ、取るのかい。一回くらい負けろよ。おめぇんち、カネ持ちじゃないか」
「お袋は持ってると思うけど、僕は生活苦ですよ。慰謝料払ったばかりだし」

 床屋代は一回、参阡円。相談料も一時間で同じだった。萬造は身元が判らない者からは前金。そうでない者は後払いとしていた。しばしば延長する羽目になったが、三十分程度なら延長料金を請求しない。甘いと思うが、とれなかった。性分なのだ。

 横で先刻の老人を応対していた御内儀が「あんた、何こっそり相談するつもりなのさ」と訊く。
「うるせいっ。男には色々あんだよっ」といつもの調子で親仁は仏頂面だ。でも、萬造は気づいていた。ちょっとばかし、の声音が真剣で弱気だった。視力○・○一の眼鏡なしでは、表情を伺うことはできない。けれど、親仁の顔色が青白く見えるのは、無精髭のせいばかりではなさそうだ。

 萬造の朝は早い。午前四時過ぎの起床が日課だ。酔い潰れて寝てしまった翌日は、練り歯磨きを使って口中を清潔にする。歯磨きをしながらパソコンを眺める。本当は新聞を読みたいのだが、六時にならないと日本経済新聞も毎日新聞も来ない。前夜、練り歯磨きを使用していれば、水だけをブラシにつけ、三十秒ゴシゴシする。そして、パソコンを眺める。

 メールの返信をしたり、インターネット上での友人とやり取りをしたり、日本ハム・ファイターズの動向を確認し終えた頃、自転車が止まるキイという音がする。間隔をあけて二度鳴る。最初が毎日で、次が日経だ。それをきっかけにして、階下に降りる。

 新聞を読みながら、便所で用を足す。男女兼用だが、来客用ということで、広く改造したものだ。病気になった時のために、二階にも便所が欲しいが、贅沢な気がして踏み切れない。

 顔を洗い、部屋着に着替えてから、新聞の残りを読む。朝食代わりの水を、コップに参杯。ちびりちびりとゆっくり飲む。一日二食は、離婚前からの習慣で、別に侘びしいと感じたことはない。

 平日は、一階と外回りの清掃をする。便所は来客もあるから当然だし、清掃は5Sの要素であるから、経営コンサルタントの端くれとして、見えるところは実施しておかなくてはなるまい、と義務付けた。

 整理、整頓、清潔、清掃、躾。これらを総称して5Sという。製造業、サービス業に関わらず、職場環境維持改善に役立つ、いわばスローガンであるが、萬造は個人の生活改善にも効果があるとにらんでいる。

 十時にシャッターを開けることにしている。背広に着替えていると、電話が鳴った。旧式の黒電話だ。それでも、後付けのナンバーディスプレイと留守番録音器とファクシミリはある。最新式なら一組で済むのだが、黒電話が良くて変えられない。

 電話に出ると和泉の親仁だった。
「端野君よぉ、今日はどうだい。こないだの事なんだけど。行ってもいいかな」
 大抵の場合予定は入っていない。それでもそれを悟られないよう、予定を確認する振りをする。営業戦略上必要な行為なのだ。費用のかからない見栄は、無駄にすべきではない。
「うーんと……、ちょっと待ってくださいね。ええっと、あ、大丈夫ですよ。午前にしますか、午後がいいですか」
「じゃあ、午前にするわ」
「十時でよろしいでしょうか。そこなら、空いてます」今日も、全部がら空きなのだが。
「じゃあ、十時にお願いするわ」
「お待ちしております」掛け具に受話器を置いた。べるの余韻が耳の中に残っている。

 和泉の親仁は真剣に困っているようだ。どんなことだろうか。ネクタイの色を鏡で確かめながら、萬造は考えた。
(資金繰りだったら、面倒だな。何に使うのか。店の運転資金じゃなくて、誰かにカネを貸すのかな)
 信用金庫に勤めていた経験上で、事業者の心配事の九割が、カネにまつわるものであることを萬造は知っていた。
(それとも、隠し子でもいるのか。親仁もお安くない。でも、そっちの方がやっかいだな)
 痩せ型の御内儀の笑顔が脳裏をかすめた。二人に子供はいない。自分の代で、和泉調髪所の歴史が終わることを、親仁が萬造にぽつりと語ったことがある。

 調髪剤で汚れた両の手を、水道水で洗い流す。これで、身支度は完了。後は、標語を唱えるだけだ。
「整理、整頓、清潔、清掃、躾の5Sで、健全な社会を醸成しよう」
 なるたけお腹に力を込めて、滑(かつ)舌(ぜつ)よくやる。詩吟の要領だ。萬造は日本詩吟学院岳風会の道場で習っている。二級から、なかなか昇級しない。試験を受けていないから、無理はないのだが。

 おんぼろシャッターを開けようと裏口から表に回る。すると、親仁が所在なさげに立っていた。ここ数日の好天のせいで、既にかげろうがアスファルトに立ち昇っている。萬造が頭を刈ってもらってから、二日経っていた。

「ふるっくせい建物だと思ってたら、中は結構綺麗にしてるんだな」ぐるりと見回しながら、感想を漏らす。
「毎日掃除してますしね。僕が」
「おう、偉い、偉い。かあちゃんに逃げられたんだから、しょうがあんめい。むはは」
 親仁は嬉しそうに、顔をくしゃくしゃにする。萬造は無表情を装った。

 相談受付用紙に住所、名前、生年月日、連絡先電話番号を記載してもらう。個人情報保護法のお陰で、余計な一文を確認してもらわねばならない。いわく「ご記入いただいた方の個人情報は、相談を実施するためだけに利用し、……」といったもの。

 記入を面倒がる様子から、文字の状態、視線の動き、貧乏揺すりに至るまで、観察することは多い。経営診断は人間観察から始まるものだ。経済学者は経済という事象から、人間の行動を把握するし、動物学者は徹底した観察をもとに、対象物の生態を解き明かす。

 大学時代に農業経済学を講義してくれた教官が、水産庁に出向した。その意外な異動に驚くと教官は言ったものだ。
「農畜産物であろうと、水産物であろうと、人間の行動を扱うことに変わりはないのですよ。そう思いませんか、端野君」

 親仁の相談内容は、カネのことではなかった。ましてや、隠し子のことでもない。店の終わらせ方のことだった。親仁は喉頭癌の手術が決まってから、ずっとそのことを考えていた、と言った。

 病気のことは初耳だった。確かに一時期御内儀だけで営業していたが、いつもの釣り旅行と考えていた。親仁は釣りきち仲間としょっちゅう出掛けていた。

「初期に見つかったからよっ、簡単だって医者は言うんだよ。だけどよ、もしもって、ことはあんだろ」
 もしも、のために経営者として自分が為しておかなければならないのは何であるか、をたずねに来たというのである。

 当惑したが無言でいるわけにはいかない。差し当って、もしもの事態が起こってしまったら、店をどうしたいのか、と問うた。答えは客がいる限り御内儀に続けて欲しい、だった。

「じいさん(先代)の頃からの客がいるんだよ。そん人たちが来なくなるまで、でいいんだ」
 紙コップに珈琲を用意してあった。それをゆっくり飲み下す喉の動きを見つめながら、萬造は考える。
 照れ屋で繊細な親仁は、御内儀に直接伝えることができないのだろう。そう察した萬造は提案をした。
「手紙、お書きになったらいかがですか。遺書じゃなくて、指示書っていうのかな」
「なんでえ、そりゃあ」
 書き方、内容を指導し始めると、親仁は神妙な顔付きになる。改めて、かしこまった文をしたためなくても、御内儀はお気持ちをご存知のはず、との言葉を添えた。

「まあ、まさかの事は、心配しても仕様がありませんよ。やるのは残された人間なんだから。そん時は私のところに来るように、奥様にお伝えください」
「なんだよ、宣伝かよ。またカネ取んのかよ」
「最初から低価格ですから、割引もしません」
 珍しくきっぱりと言い切ってやった。最初の復讐だ。
 親仁が帰ったあと、萬造は旧式のスチイム暖房機に、痩せ型の親仁の肋骨が重なって見えた。改めてポットから注いだ珈琲を口に含みながら、窓の景色を眺める。

 鉄格子越しの西二条通の様子は、いつもと何も変わらない。街路樹の松の緑は陽光を映して青々としているし、ご婦人の袖なしから覗く、腕の白さが眩しい。親仁は同じ景色をどう感じ取っているのだろう。そう考えると堪らない心持ちになる。ただでさえ薄い珈琲の味など、分からなくなっていた。
 いつどうやって書いたのだろうか、二日後、親仁は手紙を持ってきた。萬造にそれを預かってくれ、と言う。

「僕がですか。構いませんけど、ご親戚の方とかのほうが、よくありませんか」
「そんな、真剣なものじゃないからよ。妹なんかに預けたら、それこそ大事になっちまう」
「それも、そうですね」
 両手で封書を預かった。薄いのに、重かった。
「珈琲でも、いかがですか」
「いや、いいや。お前んとこのは、味がしなくて、いけねえ」
 じゃあ、お大事に、と言うと親仁は頷いて、「それじゃあ、なあ」と返す。玄関先まで付いていくと、前を向いたまま手を挙げた。お辞儀をして、見送る。ここまでやって、参阡円だ。割に合わない商売である。

 それ以来、和泉調髪所の前を通りかかるとシャッターに休業の張り紙が時折あった。明日の午前中まで、と細かく丁寧に書きつけられることもあって、後内儀の人柄がうかがえた。

 だんだん、お知らせが張りっぱなしの状態になった。近所の連中がいぶかしがりはじめ、日が少し短くなった頃、親仁は逝ってしまった。術後の経過が思わしくなかったらしい。亡くなる間際、萬造に連絡するよう言いつけ事切れたそうだ。

 自宅に帰ったばかりの親仁の枕元で、託された手紙を御内儀に渡した。
 御内儀は茶封筒から丁寧に手紙を取り出し、読み始めた。両眸から泪が溢れ出すのに、そう時間はかからなかった。くりかえし繰り返し、一枚の手紙を読み直していた。
 萬造は、親仁の顔にかけられた白い布を見つめながら、身じろぎひとつする気になれなかった。両の肩と拳に、自然と力がこもった。
 気が済んだのか、泣き笑いの表情で、御内儀が萬造に「読んで」と手紙を渡してくれた。
 たのみたいこと
 おれに、もしものことがあったら、大変だと思うけど、店は続けてくれ。じいさんのお客さんが来てくれるうちは、続けてくれ。頼む。
 永いこと、店をやってこれたのは、全部、お客さんのお陰だ。だから、ここまで、やってこれた。とても、ありがたいことだ。お前も、大変だけれど、じいさんのお客さんだけでいい。お客さんには、感謝の気持ちでいっぱいだ。だから、来てくれるうちは続けてくれ。
 お前には、苦労ばかりかけた。本当にありがとう。最後まで、迷わくかけてしまうけど、すまん。お前と一緒に暮らせて、おれは本当にうれしかった。わがまま、ばっかりのおれによくついてきてくれた。
 言っておきたいことは、それだけだ。
              和泉 昭輝

 ありがとうございました、と振り絞るような声を、御内儀は漏らした。萬造は、なんども何度も、うなずくことしかできなかった。泪がとめどなく流れた。
指導した内容は余り役に立っていなかったけれど、それで良かった。

 通夜の席で、親仁の書置きが披露された。参列者には、馴染み客も多く訪れ、泪をこぼした。その光景を間近にして、萬造はまた泣けてきたのであった。       (了)


コメント(16件)

01-20 13:51
みっき-
やば・・・涙が・・・ぽろり

01-20 14:40
cask
読み直したけど、やっぱり良いね。
萬造シリーズ、前にも言いましたが是非続きが読みたい。
今回2度目なのか余計に風景が浮かぶ。私の中では駒まで友情出演で出てきました。

親父のキャラもいい、萬造のキャラもいいんですが、どうも市川様と被るw

萬造の朝は早い。午前四時過ぎの起床が日課だ。酔い潰れて寝てしまった翌日は、練り歯磨きを使って口中を清潔にする。
↑これ市川様の事って思ったw

01-20 14:43
みっき-
caskさんのキャラもいいよ~(ゲラ)

01-20 18:47
いくぽん @plala.or.jp
だめだよ~、またもらい泣きしちゃいますよ、
萬造サマ・・・

01-20 21:32
市川 秀一
>みっき-さま
 忘れた頃に読むのがよろしいのでしょうね。

 caskさまは萬造以上の存在でせうね。

>caskさま
 食事処駒を友情出演させるとは、随分膨らませましたね。お店の印象が余程強かったのでしょう。

 酔うと面倒で風呂には入らないのは通常です。歯を磨かず寝るのは相当の場合ですが、週に一度はやっている。これはワタシのことです。

>いくぽんさま
 明日、落選作をアップさせていただきますが、さて。人情バナシでないことだけは、予告しておきましょう。

 萬造は走りましたが、ワタシが上手くカケなかったということで。

01-20 23:02
いくぽん @plala.or.jp
明日・・・明日は講評も載りますね。
「萬ちゃん」の評価は多分
まっぷたつに分かれたんじゃないかと・・・。
萬ちゃん→S先生の命名です。

人情話ではない萬造。
講評より楽しみだったりして・・・

01-20 23:06
いくぽん @plala.or.jp
・・・ところで入選して掲載されたのも「べる」でした?
・・・くだらない質問。

01-20 23:42
市川 秀一
>いくぽんさま
 ワタシ今考えるに、評価は分かれてないでしょう。水準に達していない、ということだけですよ。ただ、入選作でワタシのより読んで面白いのは少ないでしょうね。

 それだけは、自信あります。評価の軸が異なるということですから、ショーガない。そーいった意味で、小説に興味のない方にもアピールするつもりだったのですが。

 企画倒れ、ということですわん。

 「べる」確認しましたけれど、べるでした。上の通りです。投稿した原稿を使用してますので。

01-21 19:13
cask
何ですかね、実物の市川さまを知ってると、どうも萬造氏と被るんですな。
ド近眼もそうと思えるし、親父さんも何か身近に居る方だった気がする。
風景もそう、全て市川様の中で現実と小説の融合されてる気がするんです。

01-21 22:14
市川 秀一
>caskさま
 『奔る』はより一層、現実世界とリンクさせておりますが、リンクさせ過ぎが選者の先生に受け入れられなかったのかも知れません。

 ご指摘の通り『萬造』はワタシ自身ではありますが、それはキャラクター上ということでしてね。でもブログ読者の中には、萬造=市川秀一とされてる方がいらっしゃるかも、ですわね。

 なんらかの形で現在の帯広を残しておきたい、ということでしょうね。失われた街角シリーズと同様。

01-21 22:21
MARI @dion.ne.jp
指示書の中の『ありがとう』『うれしかった』の
言葉、心に響きました。
情景が目に浮かんで、あたたかくなりました。

またこの作品を読むことができて嬉しかったです。

01-21 22:39
市川 秀一
>MARIさま
 二度読みに耐えられる、というのは作品の力といって差し支えないのでしょうね。こういった感想が寄せられますことは、作者冥利に尽きるってものです。

 有難うございました。次の『奔る』もお楽しみくださいませ。

01-23 01:32
cask
はやく此処に『奔る』を筆を奔らせて、いや、キーボードを奔らせてください。

01-23 06:15
市川 秀一
>caskさま
 「奔る」の次の萬造は全くの未定。もう、出たくないって言い出すかもしれない。面倒だからって。

01-23 20:06
ミセノオサ @plala.or.jp
遅れ馳せながら、泣けました。
はい、涙腺弱めです。
テレビ見てても、嫁さんに「徳さんキター!」とか言われてます。
義理人情は永代まで伝えたい日本人の美学だと思う今日この頃・・・

01-23 21:46
市川 秀一
>ミセノオサさま
 コメントいただいた時刻に、あっけらかん店内におりました。なぜかあの店を取り上げた2記事だけが表示できない状況を改善すべく奮闘。

 しかしあえなく撃沈されました・・・。 その代わり同店で77,777アクセスを頂いた次第、ってなんのことかワカリませんわね。

 義理と人情はかりにかけりゃ、義理が重たいヤクザの世界、でしたっけ。ワタシ、高倉健より鶴田浩二が好きな古いオトコでございますよ。

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萬造の原点/『経営相談端野萬造』
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